In The Morning We'll Meet/Giorgio Tuma

KBK2011-06-07

恵文社で聴く ソンドレ・ラルケ
nitteで聴く ニック・ドレイク
manonで聴く エリザベス・ミッチェル
Brocante titで聴く ベル&セバスチャン
HUMMOCK CAFEで聴く ジョルジオ・トゥマ。


街の純喫茶、うどん・そば屋で聴く 競馬中継・相撲中継・野球中継(虎)
・関西ローカルのテレビ放送・AMラジオ・謎のイージーリスニング
逆に、BGMが無いお店。厨房でおいしいものをつくる音がBGM。


好きなお店のBGMは、やっぱり好きだった。


最近いつも以上に気になる街中にあふれるBGM。
手づくり・アート系の雑貨屋さんの
洋楽のヒット曲をボサノバアレンジして子供が歌う企画もの。
ナチュラル系の雑貨屋さんや洋服のセレクトショップ
ヴァシュティ・バニヤン
少し緊張するシンプルでオサレ空間なカフェやセレクトショップ
クラシック、オーケストラではなく、ピアノ独奏や弦楽四重奏といった小品。
個性的な品揃えの本屋さんやギャラリーの
インスト曲、エレクトロニカとかフォークトロニカとかっていうのかしらん。
そして、意外と多いんだな、と感じたのが
暮らしの雑貨と古道具をこざっぱりとディスプレイした好みの雰囲気のお店の
日本語の「今」の音。こういうのが主流なのかな。
原田知世くるりぐらいしかわかならなかったけど。


ご縁があって、イベントのBGMをまかせてもらうことになりました。
タイトルに「散歩」って言葉が入っているから、
鼻歌や口笛で歌いたくなるような感じがよいかな、とおぼろげに思いつつ、
まだ決めあぐねています。
時間帯、天気、お客さんが多い・少ない・・・シチュエーションで変えたいし、
いつも同じものばかりはかけたくないし。
何よりも、お店の雰囲気とあったものがいい。
できれば、働いている側にとっても心地の良いものであって欲しい。
そして、音量は小さいほうがいい。
お店の雰囲気にあった音をコーディネートする感覚。
商品たちが届くのは明日。
見たら、アイデアが下りてくるかな?!


前出のお店たちのBGMも参考に、本ブログで登場した音盤からも
いろいろセレクトしたいと思います。
ただ、日本語の「うたもの」と感じの良い「インスト」が弱点やねんなぁ〜
色々聴いてみたいけれど、知らなさ過ぎて★


ただいま絶賛産みの苦しみ中。楽しいけど!

ゴロワーズを吸ったことがあるかい/かまやつひろし

KBK2011-05-18


またまたご無沙汰しています。
GW後半、神戸の「新開地音楽祭」に
はじめて行ってきました。
目的はムッシュを観るため!
と言っても、彼の作品を愛聴していたわけでもなく
友達と一緒にちょっとしたミーハー心で。

そこで出会ったこの曲にぐっさり斬られてしまいました。


タイトルだけは知っていました。
多分90年代初頭のアシッドジャズの頃に再評価されていたからでしょう。
「でしょう」というのも、このあたりの音楽に疎いので記憶の片隅に
追いやられていました。


不覚でした。


しかも、当時のバージョンではホーンセクションがタワー・オブ・パワーだなんて
今知りました!!(wiki調べ)


深く反省。。


トーキングスタイルの歌いまわしもかっこいいんですが
なんといっても歌詞が・・・こんなに歌詞がぐさっときたのって、洋楽偏向の私には
初めてぐらいの勢いです。


    君はたとえそれがすごく小さな事でも
    何かにこったり狂ったりした事があるかい
    たとえばそれがミック・ジャガーでも
    アンティックの時計でも
    どこかの安い バーボンのウィスキーでも
    そうさなにかにこらなくてはダメだ
    狂ったようにこればこるほど
    君は一人の人間として
    しあわせな道を歩いているだろう


ここまででもぐさぐさ刺されたのに、とどめは続くフレーズ


    君はある時何を見ても何をやっても
    何事にもかんげきしなくなった自分に
    気が付くだろう
    そうさ君はムダに年をとりすぎたのさ
    できる事なら一生
    赤ん坊でいたかったと思うだろう
    そうさすべてのものがめずらしく
    何を見ても何をやってもうれしいのさ
    そんなふうな赤ん坊を
    君はうらやましく思うだろう   


倒れました・・・共感を超えて。


何かにこればこる性格は今もそうですが、
あんなにこりまくっていた「音楽」については
かんげきしなくなったの?
ムダに年をとりすぎたの?


あかんあかん!!


まずはまだ開封すらしていなCDが何枚もある生活からの脱却を。
6月にはイベントで音楽選曲をすることにもなったし、
赤ん坊な気持ちで、音楽を聴けるようにしたいぁ。

Tapestry / Carole King

KBK2011-02-18

久しぶりのログイン。
入り方がわかってほっとしました。
今日また久しぶりに書きとめておこうと思ったのは、
昨夜観たNHK-BSの
キャロル・キングジェームズ・テイラー」のライブが
あまりにも素晴らしかったから。
70's好き・SSW好きを自負しているにもかかわらず、キャロキンはこの
「つづれおり」のみ、しかも姉の置き土産のLPでほとんど針を落とさず。
JTにいたっては1枚も持っていません(弟のLIVのは持ってるのに…)
というのも、ラジオやテレビ、街中で、彼らの音楽は耳にすることも多く
絶対廃盤にならないから。
そして、どうしても音楽をたくさん聴いていると、
だんだんとメジャーよりもマイナー、「隠れた名盤」とやらを
捜し求めがちだったから。


昨年は、今までのリスナー人生史上(←大げさ)一番聴かない年でした。
プレーヤーもPCも壊れたor壊れかけているから…なんてことは
言い訳なのかもしれません。
でも、昨夜のライブを観て、聴いて、音楽の素晴らしさを再認識。
特にJT、彼の歌声はミラクル!声そのものに好き嫌いを超越したところで
「伝わる」ものがあるように感じます。
たまたま水を飲みに起きてきた母に「ええ音楽やな」と言わしめたくらい。
そして今朝も、わざわざ「昨日の音楽よかったなぁ」と!
ちなみに母と70's SSWとの因果関係はゼロです。
そんな母と同世代のキャロキンも素敵でした。声は当時ほどではなかったけれど
(もともと声で聴かせるタイプのアーティストでは無いかもしれないけれど)
「70年頃によく歌っていたわ。久しぶりに弾いたけれど指と心が覚えていたわ」
的なことばにつづけて「so far away」を。客席から歓声が!
さらに素晴らしかったのは、ふたりがハモるシーン。
そこでもJTの凄さが際立ちます。キャロキンの声に寄り添うように、一歩引いて、
引き立てて。さらに自分も光ってて(後頭部じゃないですよ←失礼★)
こんなんされたら惚れてまうやろ〜!!ってなくらい素敵でした。
それと、脇を固めるメンバーも豪華!
ダニー・クーチマー(!)、ラス・カンケル(!!)もう1人は失念★


ふたりはそれぞれ女性SSW・男性SSWの横綱級アーティスト、
歌詞を気にしたことの無いリスナーの私ですが、ライブ映像の画面下の訳詩に、
何度もうなり、感じ入りました。(何を今更!、ですよね★)
これからSSWの音盤買うときは、少々高くても日本盤にしようと思いました。



今日はお給料日。
安くてもいいからCDプレーヤーを買おう。そしてJTの初期の作品を何か1枚。
忘れてはいけないのは、来月初旬にライブに行くのにまだ新譜を買っていない
ベルセバもね(!)

Ennismore/Colin Blunstone

KBK2010-03-02


2010年初めてのライブが
コリン・ブランストーンでした。
まるで21世紀じゃない感じですが
彼の歌声は21世紀も現役!でした。
1st「1年間」や写真右の2nd「エニスモア」で聴ける
儚げな響きではなく、声質はそのままによく通る大きな声でした。
バッグバンドが(産業ロックmeetsパブ・)ロックなノリだったせいかしら。
ロックでBESなニュアンス。でもゾンビーズナンバーではNHKBS的な
懐かしのオールディーズな感じのアレンジで…
それでも楽しかったです。残念なのは、私が酔っ払いだったこと(!)
1週間前のライブ、ふわ〜・・・としか思い出せない(曲は思い出せるけど)
楽しかったけど、かみ締めるように聴けなかったと悔やまれます。
でも、まさか1stにも収録されていたティム・ハーディン作
「ミスティ・ローゼズ」が聴けるなんて思ってもみなかったので
ほんと、行ってよかった。


ライブの予行練習に、2ndと3rdの2in1を購入、1週間ほど聴き続けました。
といっても、その中の2nd部分のみ!(3rdは1、2回。今はピンとこなくて)


(2ndは写真の左側ですが、ジャケが違うのはUS盤だから?にしても彼って
 写真写りがアルバムごとに違いすぎる…)


1曲目から大好きな大甘バラード「I don't believe in miracles」ですよ!
この曲はいつ、どんな状態でも好きです。どうにもこうにもしっくりきます。
2〜5曲目は組み曲風につながっている小品、1stの雰囲気も通じる室内楽
ムードも漂う可憐な英国ポップス集。
6&7曲目は米国南部風味でカントリーロック的でもあり、爽やかに
駆け抜けていきます。こういうのも彼にあってます!
8曲目は「裏・2人のシーズン」?な吐息も入ってくるムーディ曲。
9曲目のギター1本で切々と歌っている途中からサックスがムーディに迫る
メロドラマな展開を大袈裟になることなくさりげなくまとめる彼の声たるや。
10曲目もギターとコーラスのみの温かくメロウな小品。
11曲目、ラストも1曲目に負けないTHEバラード曲。彼が歌うバラードは
甘さと湿っぽさとさりげなさのバランスがちょうどよいのです(私には!)


2010年一発目のブログは珍しく全曲説明になってしまいました。
今年も地味にスローペースで更新していきますので、気が向いたら覗きに
きてくださいね。

Into Your Ears/Pete Dello And Friends

KBK2009-11-14


転がり落ちるように月日は流れ
11月も半分過ぎようとしています。
ブログを1ヶ月放置していると
ログインの仕方をすっかり忘れてしまってました。


音楽を聴くのを忘れてしまってたわけではなく、
週末はしっかり聴き惚れたり、なかなか充実の音楽の秋。
ただし新譜は皆無です。
少し早いですが今年の音楽の総括は
過去によく聴いた音盤を再度聴きなおすこと、そして
チャリー・ガルシア周辺の70年代アルゼンチンロックとの出会い。


そんな中、ここ数年探していた音盤を運よく2枚同時に購入できました。
60年代の愛すべき英国バンド・ハニーバスの主役2人のソロ作。
コリン・ヘアとピート・デロ、どちらも70年代前半発表。当時は売れず。
しかしどちらも素敵な作品でした!
どちらか1枚…となれば、より英国的・ビートルズ(ポール寄り)ライクな
ピート・デロかなぁ、今は!


全編、THE英国としか言いようの無いポップソングたち。
鍵盤主導、時々ストリングス。気品すら感じられます。
しかしそこに乗っかるのは鼻から抜けるような独特の居眠り声。
ポール+リンゴ÷2?! なんだかほのぼのしちゃいます。
英国式アフタヌーンティーを美しい所作でいただく気難しそうな口ひげ紳士、
だけど花柄のティーカップを持つ手は小指立ってます…みたいなおかしみ。


パッと聴き、「似たような曲ばかりやん」と思う無かれ(←個人の自由ですが)
CD6曲目「アップタイト・バジル」、不意打ちの虫声にやられました☆


ていうかこのアルバム丸ごとyoutubeで聴けました!

Mi Cuarto/Vivencia

KBK2009-10-12


あれ、このジャケってゴッホ?!
姉がずっとベッドサイドに飾っていた
ポストカードのゴッホの絵と同じ。
ジャケにも小さく彼の名があったので
本物の模様。


芸術の秋、名画を観ながら名盤を聴く…そんな感じでしょうか。
好みですが、「名盤」という大袈裟な表現よりは、
もっと親近感の湧く様な表現が似合う気がします。
アルゼンチンの男性フォークロック・デュオ、やわらかなハーモニーと
かなりの頻度で登場する効果的なSE(効果的だからSEなんですが)がもたらす
「1枚がドラマ」な感じ。もしくは「1枚がオムニバスドラマ」みたいな。
歌詞が分からないのでアレですが!
古い時計の音、街の喧騒、赤ん坊(馬かもしれない)の泣き声…
ドラマっぽく曲もなかなかバラエティに富んでいます。
跳ねた曲の時のS&Gっぽい1曲目のフレーズが時々他の曲でも顔を出したり
うわさの男の時のニルソンっぽいアメリカンニューシネマな曲もあったり。
同時代(73年)のアメリカンポップスにも通じるキャッチーさもありながら
sui generisやmelimelumより「わかりやすく南米っぽい」感じ。
初めて聴いた時から、懐かしい感じがする安心盤です。