Something In The Air/Thunderclap Newman

KBK2008-07-16


この曲を初めて聴いたのは14歳。
搾り出すようなしゃがれ声は
しんどそうだし、
真ん中の間奏で突然古いジャズのような
展開をみせるし、
なんて不思議な曲なんだろう…と
気がつけば聴き入ってしまっていました。
好きとかそういうのじゃなかったのに繰り返し聴いてしまって。
結局これが「好き」なんだと、気がつくのでした。


20歳の頃、1日バイトで今は無き心斎橋のWAVEでCD棚卸しをしたんですが
当日現金払いのお給料でセールワゴンからこのCDを500円程で買いました。
この曲しかしらないし、持っているのはエアチェックしたカセットテープ。
それも久しく聴いてなかったなぁと。


「ハリウッド・ドリーム」というアルバム。
英国のバンドですので、米国への憧れがあったのでしょうか。
ロックにジャズフレーバーなピアノがいい味だしてる音は
少しノスタルジックで、ハリウッド=古き良き…に合っています。
彼らを一躍有名にしたという「Something In The Air」共々
プロデューサーは当時も人気バンドだったThe Whoの布袋(寅)さんこと
P・タウンゼント。
The Whoの当時の音を想像してたらちょっと肩透かしかもしれませんが
いい曲はSomething In The Airだけかも…という私の不安を吹き飛ばす
いい曲あり、アルバム全体のバランス良し、な好盤でした。


Something In The AirのPVを見つけました。
1分50秒を過ぎたらあの不思議にドリーミーな間奏がはじまります。
曲にさりげなくぴったりな映像も、じんわりと感動的。
饒舌じゃないけど雄弁なとても懐の深い名曲です。