Eli And The Thirteen Confession/Laura Nyro

KBK2008-10-09


今日は会社全体の飲み会で
半分寝てるようなふわふわした気分で
帰りの電車に揺られていると
オッサンたちの争い合う大声に現実に引き戻されました。


斜め向かいの優先席、通路を挟んで座ったままの言い争い。
2対1の様相。私の位置からは2人側しか見えなかったのですが
どうも2人の話し声の大きさを向かいの紳士に指摘されたことに
逆切れしていたみたい。
まぁココは関西ですので、そりゃ言葉の響きには凄みがありました。
「次の駅で降りろや」「お前タダですまされると思うなや」等など
時間がたったのではっきりとは思い出せませんが
2人の逆切れは立派な「脅し」でした。
しかし、私も含め周りの人々は何も言えなくて。
逆切れ脅し攻勢に、向かいの紳士は寝る真似をしたみたいで
2人の口汚い罵倒は益々エスカレート。
そしたらついに私の隣の大学生らしき可憐な少女が
「大人げないですよ!迷惑なんですけど!」と
オッサンたちに投げかけたのです!
驚いた様子も束の間、標的は少女に向けられ
「姉ちゃんええ根性しとるの!」と。
それにもひるむことなく彼女は
「うるさいんですよ!大人気ない」と返しました。
2人のうち1人は負け犬的罵倒をやめませんでしたが
もう1人はなだめる側にまわりました。


そうこうするうちに次の駅で紳士は降りました。
降り際に負け犬オッサンは紳士に向かって文句を少し放ち
さっきよりは減速したものの口汚い言葉を吐き続けてていましたが
その次の駅で2人のオッサンは降りました。
私も同じ駅で降りたのですが、2人が「明日も仕事があるしのぉ」などと
話す声が聞こえてきて、まるで傷を舐めあうかのようでした。
やっぱりサラリーマン、人生棒に振れないもんね…
夜の電車のジャンヌ・ダルクは、人が減った車両で参考書を開けて
ようやく自分の時間が持てた様子でした。


長くなりましたが、彼女の勇気ある発言を隣りで聞いていたのに
結局2人のオッサンに憐みの視線を送ることしかできなかった自分が
情けなくて、せめて覚えておこうと書き残した今夜の日記です。


電車→トレイン。トレインがタイトルについた曲で印象的なのは
ローラ・ニーロのこの2ndに収録の「Poverty Train」
中学の時初めて聴いて、かっちょいーー!と痺れました。
しかし当時は彼女の芳醇な音楽性が敷居高く感じたのも事実。
キャッチーな曲も多いですが、その圧倒的な歌唱力と存在感に
お腹いっぱいで、結局この1枚しか知らないでいる現在です。
色々聴いてきた今なら、また響き方が違うようにも思いつつ…