Mama Said/Lenny Kravitz

KBK2009-07-05


昨日は休日出勤で
終わった後、久しぶりに同僚と
飲みにいくことに。
最近家庭内で立て続けに色々あり
飲み会自粛ムードだったので、飲む機会も皆無に等しく。
もともと強くないのですが、今回はわずか3杯で今日は一日中二日酔い
・・・めちゃくちゃ弱くなってしまいました★


そのお店がこんな感じの場所だったのでやっぱりBGMはレゲエ。

本場ジャマイカに行ったことがある同僚Yは懐かしそうでした。
私はそっち系は疎いのですが、確かに酔った状態での横揺れは気持ちよく。
私  「レゲエはあんまり知らんねん、まきしぷりーすととかおったなぁ〜」
同僚Y「好き!!ライブ行ったわ〜(懐)」
同僚N「誰ぇ?知らんわぁ。ところでUB40はレゲエなん?持ってるで」
私  「れっどれっどわ〜いん♪やろ!ていうか知らんのん?!
    おだゆうじと歌ってたやん!ららららぶさむばでぃとぅない♪」
同僚Y「(笑)せやけどライブで一番かっこよかったのはプリンスやけど」
私  「私も昔れにーくらびっつのライブ行ったことあるねん(照)」
Y&N 「誰それ?!」
私  「ええーー?!知らんのん?!(慌)」
同僚N「UB40貸そうか?」
私  「ええわ」


・・・長い前置きでしたがレゲエ→黒人アーティストという脈絡があるようでない
会話の中、レニーの認知度の低さに驚いてしまったという話です。
この2ndが出た頃は洋楽に興味が無い層にも聴かれているアーティストでした。
私はリアルタイムで2ndにハマり、1stを買ってそれにもハマり、
3rdが出たときはライブにも行き、やがてフェイドアウト・・・
3rdにいたっては早々に中古にだしたみたい。


たまたま先週末、久しぶりにこの2ndを聴いて、よくできた作品だなぁと。
そして何かに似てるけどレニー節であることに間違いないなぁ、と。
ロック曲ではイントロのギターで殺されて(笑)、
70'sメロウなR&B曲ではとろける様に、
バラードではがっつり歌い上げて・・・
いろんな意味で濃いので聴くのに体力いります。

Son/Jeff Hanson

KBK2009-06-30


今日で本当に2009年も中間地点。
ショッピングモールの中の
本と雑貨の複合型店で本を物色していると
聴こえてきたすぐ彼だと分かる
変声期前の少年、あるいは少女のように清らかなソプラノボイス・・・
この1stに収録されている曲だ、ということまで瞬時にわかりました。


彼は今月、不慮の事故で亡くなったそうです。まだ30代前半、早すぎる死。
「天使の声」と評されていましたが、本当に天に召されてしまいました・・・


実は彼のライブに行った事があります。
彼を知ってまだ1週間ほど、持っていたのは2ndのみ、しかも数回しか
聴いていなかったけど、導かれるように彼の来日と重なって。
想像していた声の主は痩っぽちの少年ような風貌だったけど
実際は池★玄太80キロな癒し系の好青年でした。


ライブがとても良かったので、逆に作品を聴かなくなってしまったけど、
思わぬところで、ふいに流れてくると耳を奪われずにいられない。
しかし、周囲はそうでもなさそうな雰囲気。中には同じように感じている人も
いるだろうけど、他人の心の内は知る由もなし・・・


どこかでふいに流れてきて、誰かの心をきゅんといわせて欲しいなぁ。
これからも普遍的に美しい声の人だから。


ご冥福をお祈りします・・・

キュプラ/フレネシ

KBK2009-06-23


音盤を選んでいる時が
気持ちのビークだったりする悪い癖・・・
いけないいけない、とテレビ「リンカーン」を
消音にしてCDをセット。
雨音のような鍵盤の音色からしていい感じ!
ウィスパーボイスは好きな方ですが、どうしてもダメなそれもあって。
彼女のそれは、好きな感じです!
いい意味ですかすかな音づくりも、ウエハースというか炭酸煎餅というか
そういう立ち居地(どういう立ち居地だ)な軽さ。
気持ちよいです・・・♪


歌詞が硬派(毒?!)らしいんですが、一聴目なのでまだちゃんと
聴きとれていませんが。
先週末、人が「ゲリラ豪雨」という言葉を発するのを生で見たんですが
なんか気になる響きです、ゲリラ豪雨
そういう、わざわざ人に言わないけどふと浮かんでは消えるmyツボ語録を
彼女もいっぱい持っていて、歌詞にしたりブログにしたり
(ブログがまたおもしろいんです!)していそう。


さてゲリラ豪雨に備えて今日は完全防備で出動。

午後から外で取材、そちらで母世代の方にレインブーツになんでやねん!的
ツッこみが入りました。会った瞬間と帰る時、計2回も。
黒地に白い水玉模様の古着ワンピースにコレ。
あえてのコレだったんですが・・・きっと若い世代だったら大丈夫なんでしょうが
妙齢だと微妙なんですね(哀)
そういうイデタチでこのCDをレジに持っていく・・・恥ずかしいくらい乙女やん。
ちなみに本CDの発売元は「乙女音楽研究社」です。ぎゃふん!

Silver Morning/Kenny Rankin

KBK2009-06-14


彼の訃報を知って
はじめて聴くアルバム。
2年半前、ライブ会場で購入。
実はちゃんと聴くのははじめてに近くて。
理由はベスト盤にアルバムの半分は収録されているから、
そして表題曲があまりピンとこなかったから(ゴメンナサイ!)


1曲目の表題曲、今までに聴こえなかった部分が聴こえたような気がします。
その後に続くのがベスト盤でも好きだったBLACKBIRD(ビートルズ)のカバー。
この流れで聴くとまた違う味わい。
訃報を知ったと同時に頭の中にループした彼の代表曲の1つ
HAVEN'T WE METはアルバム中盤に(CDなので)。
そして、このアルバムを聴いて一番びっくりしたのは
CATFISHという曲。めちゃくちゃかっこいい!!
そして「CAT」の文字が入った曲が(猫にまつわる曲ではないけど)が
3曲もあったことを裏ジャケ読んでて発見。

ジャケを今日まじまじ見つめてるとミュシャの絵に似た雰囲気。
教会のステンドグラスのように見えてきました。


大好きなアーティストの死について
どう書いていいのか分からないです。
「ありがとう」
「ご冥福をお祈りします」
それ以上の言葉があれば書けるのだけど・・・
ただ、彼が亡くなった今後も、大事なアーティストである事に
変わりはありません。


[


過去のケニラン日記

http://d.hatena.ne.jp/KBK/20080227
http://d.hatena.ne.jp/KBK/20080228
http://d.hatena.ne.jp/KBK/20080229

Alfalpha/Alfalpha

KBK2009-05-30


2009年もあと2日で折り返し月に。
そんな中、上半期のベストとも言える
アルバムに出会いました。
といっても77年、32年前の作品です。
1年ほど前から欲しいなぁ、出会いたいなぁと思っていた作品です。
試聴やyoutubeで聴いた曲ですぐにピン!ときてました。

ジャケ中央の亜麻色の髪の少年はドリームアカデミーの人ですし!
月並みですがドリームアカデミーのこの曲、
洋楽聴き始めの10代前半(=私)は感動したのですよ。

先のyoutube曲のような瑞々しいハーモニーのアコースティックポップス
ばかり収録された愛らしい作品です。
同じ英国出身の「アメリカ」の弟分的?3人編成というのも同じですし!
そしてどことなくニッチな雰囲気もたまりません。
私の心の隙間(ニッチ)にピタッとはまりました。
若さゆえの頼りなげな演奏や儚くビブラートするハーモニーには
いちいちぐっときます。こういうのを「(私が)込み上げ系」と呼びたい!
なんだろう、この感覚は本ブログタイトルにもなっている
ロバート・レスター・フォルサムの「music and dreams」を聴いた時に似て。
音作りは違うのですが、内包するものが似ているような・・・
ああほんと、こういう作品にもっと出会いたい!!


ところでドリームアカデミー君のアロハ風シャツ、黒地にパイナップル柄というのも
80年代先取りのセンスかも。ワンピースで欲しいなぁ!


残光/Lamp

KBK2009-05-27


以前から気になっていたけど
ようやく聴いてます。
なぜこの作品を選んだかというと
一番お手頃価格だったから(!)


うわさに違わず素敵な世界観。
いずれの曲も素敵でしかない雰囲気を漂わせています。
男女ツインボーカルで、各々がソロをとっている曲もあります。
女子ボーカルにはうるさい(というかあまり聴かない)方ですが
彼女の声は気持ちよいです。この「さりげなさ」はミラクル。
男子も、かなりいい感じの「さりげなさ」。
ふたりとも、でしゃばらないのに届く声(好みはあると思うけど)
ふたりで歌った時の相性も良いです。
買ったばかりの昨夜は、気持ちよくて途中でzzz…
今夜は気持ちよくてBGMになってしまいました。でも曲が変わるごとに
「おお!」などと気になるフレーズやアレンジに出くわしたり。
この「さりげなさ」には、
いろんなこだわりが詰まっているんだろうなぁ、きっと。


私よりも少し若い世代の音楽で、好きなもので似ている部分があるなぁと
共感できる音。しかし、音楽的な「コンプレックス」を感じない音です。
まぁコンプレックスの有無で音楽を選んでるわけじゃないのですが。
共感できる音には、アーティストが今までに聴いてきたバックボーンが
見え隠れするもの。現在のフェイバリットだけでなく、今となっては
ダサかったり・音楽性が全く違うものだったり・・・がちらちら見え隠れ。
そんな恥ずかしい音楽的過去=コンプレックスだとすると、
彼らの聴いてきた音にはそういうものが無いように聴こえるのです。
まぁでも、私と同世代にとってコンプレックスな過去も
彼らの世代にとってはめぐりめぐって意外とアリなのかもしれないし・・・
そのあたりの感覚が、違うのかなぁと思います。


ともあれ、聴き込むうちにもっと発見がありそうな予感。
次は彼らのどの作品を購入しようかな。

The Fifth Avenue Band/The Fifth Avenue Band

KBK2009-05-24


草食とか肉食とか
そういう形容詞を見かけますが
どうなんでしょう、
そう簡単に二極化できないし
誰しも両面持っているのでは・・・
などと、フィフス・アベニュー・バンド聴きながら思いめぐらす
日曜日の夕暮れ時。
急に降りだした雨が一瞬で去った後、
少し寒いくらいの風が部屋に吹き込むと
彼らの音楽と相まってなんとも素敵な気持ちになりました。


バンドでないと生まれないマジックがそこにあります。
メンバーは草食3:肉食3(?!)

勝手なイメージですがおおむね
ネオアコは草食・ソウルミュージックは肉食・
ロックは肉食寄り(でも演ってる人たちは草食っぽい)みたいな。
どうでもいいか★


さて、彼らのことを知ったのは10代の頃、
実は最初あんまりピンとこなかったんです。
どのガイド本でも名盤だ名盤だ!と書いてあるので、
すこぶる良いイメージがあり、期待しすぎてたのです。
あと、漠然となよっとしていて爽やかな音を想像してたら
男くさくてがっつりしたハーモニーと粘っこい演奏でびっくりしたんです。
そんな若かりし耳でも代名詞ともいえるフリーソウル(便利な言葉です)な
One Way Or The OtherやNice folksには最初から気持ちいいなぁ!と。
当時は学生でしたので、ピンとこなかった盤も何度も繰り返して聴き、
好きになる努力をしたので、他にもいいなぁと思える曲が増えていきました。
しかしCDとは便利なようで残酷、結局好きな曲を選んで飛ばし聴きに。
でも、今日聴いた時は全曲通して、どこも飛ばすことなく。
だって、素敵やねんもん!!・・・といまさら私が声を大にすることでは
無いのですが★


69年作、という事実に驚くばかり。音づくりや曲想の持つ「雰囲気」が
70年代を先取りしたかのよう。シティミュージックの原型、というか。
先に男くさいと形容したのですが、むさくるしいとかではありません。
力強くしなやかで、優しく温かい・・・(と書くと相当男前!)
私(というか女性ならきっと大概がそうだと思いますが)が憧れる
男同士のべたべたしていない「仲間」な雰囲気。
相手のことを知らなくても、音楽という共通項だけですぐ打ち溶け合える
心地の良い距離感・・・モノクロのジャケを眺めながら、1969年・NYの片隅の
若者たち(草食3:肉食3・・・しつこい★)に思いを馳せるのでした。